勉強できる環境がないから集中できない!と豪語する人たちがいます。
彼らの言い分はこうです
集中できる環境さえあれば私はできる子!
はい。確かに集中力は大切ですよね。うまく集中すれば時間を忘れて没頭できるし、成績が上がるかも。
集中してやることはとても大事です。それは否定しません。
環境だけでなく周りの者すべてが敵になる
でも本当に環境のせいでしょうか。勉強ができないのは集中できないせい、集中できないのは環境のせい、だから環境を変えれば集中できる
という短絡的な思考で頭の中がいっぱいになっているんじゃないでしょうか。
集中力を妨げる環境って何でしょうか。
親兄弟がうるさい、遊ぶものが目に入る、ベッドがあるからつい寝てしまう、周りの視線が気になる、静かすぎるのがイヤ、部屋がくさい…などなど人によって千差万別の原因があると思うんですが、本当に取り除けないものなのでしょうか。
例えば「親兄弟がうるさい」という例で言えば、受験生だから協力を要請する。耳栓をする。これだけでだいぶ解決します。
また、遊ぶものやベッドが目に入ってダラダラするなら、それらを捨ててしまえばいいと思うんです。ベッドは布団にすれば片づけられますよね。漫画はメルカリ等ですぐ売れますし、段ボールに詰めて倉庫に入れておけばいいと思います。
集中できないのではなく、集中したくない
今の解決策を直ちに実行できない場合、集中できないのではなく、集中したくないの方が本音だと思います。
例えば、親兄弟に協力を要請した場合、協力するんだから当然勉強しているよね?という圧力がかかります。それが嫌なんでしょうね。集中するための努力をその時点で放棄しています。
また、遊ぶものを片づけられないのは集中すべき環境を整えるのではなく、集中した後のご褒美に意識が向いている何よりの証拠です。
どちらも、集中したくないからこそなせるワザなのです。
集中してもできなかったときが怖い
本当に集中しようと思ったら、人間はできるものです。ゲームをやっているときは晩ご飯に呼ばれても気づかないし、電話をしているときは周りの声は聞こえづらくなります。
本当は集中できるのに、集中したくない理由は「集中したらできる子」というブランドを守りたいからなのです。
もし本当に集中して勉強できたと自分が思っていて、テストで結果がでなかったらどうでしょうか。
自分は集中してもできない子だ!というレッテルを自分で自分に貼らなければいけなくなります。
そう、自尊心を守る最後の砦の様になってしまっているのですね。
環境を変えても変わらない
「親にできるのは環境を整えてあげることぐらいだ」とおっしゃる保護者の方もいらっしゃいますね。そうして変えて、勉強はできるようになったでしょうか。
塾に通っていても、内情は結局わかりません。テストの点で見るしかないのですから、点数や順位が上がらなければ「環境が悪い」と親子で考えてしまってもおかしくはありません。
環境を変えても、その新鮮さが続くのはせいぜい1ヶ月です。それは新しい環境に緊張しているからです。どんなに内気な転校生でも、1ヶ月すれば慣れるでしょう。それと同じです。
そこに気づかず、環境を変えたことで点数が上がったとぬか喜びする子も多いです。
環境を変え続けるクセがつく
環境を変えてめでたく集中できれば良いですが、大体はダレてきます。そして悪いことにそういう時人間は集中できない理由を探し始めてしまいます。
しかも、環境を変えて集中できた、という経験から、新しく入ったときに比べて今何が違うのか、という目線で見てしまいます。
例えば、転塾したときは同じ学校の子が少なかったけど、最近同じ学校の仲のいい子が入ってきた。など、自分の集中力のなさを棚に上げて周りに責任を押し付けるのです。
結果、この塾はよくない、この環境はよくないということで、スタバにいってみたり、マクドナルドにいってみたり、試行錯誤を続ける状態が常態化します。
余談ですが、仕事ができないのを周りのせいにする人はすぐに転職しがちです。特に最近はなんでもかんでもブラック企業だと言えますから、新人がすぐにやめてしまうのはこういう考え方だからではないでしょうか。
【結論】環境に頼ってる時点で全てダメ
結局、そういうことを言い訳にしている子の学力なんて言い方は悪いですがたかが知れています。
いつでもどこでも集中できることがある意味才能です。周りのせいにして、自分を変えようとしない時点で学問を糧として生きる道は絶たれていると考えていいでしょう。
他人と比較せず、自分の心と向き合おう
環境を変えること、環境のせいにする考え方を批判してきましたが、その根本って他人と比較するからだと思います。
もちろん学歴至上主義の日本社会では勉強ができないと評価されない部分はあります。
でも勉強してこなかった人だって普通に生きています。勉強ができないからといって絶望したり、死ぬことはないですよ。
学問は学びたい人がやればいいと思うんですよね。
他人と比較するために勉強するんじゃなくて、純粋に興味があるから、楽しいから勉強する
そういう気持ちで勉強すればいいと思います。
当然興味が全くないとか、つまらないとか勉強したくないとかいう人もいるでしょう。
そういう人は勉強以外の生き方を早く見つけた方がいいと思いますよ。大学にいくことだけが全てではありませんから。
大人になって勉強したいことが出てきてから勉強しても遅くはありませんよ。
そうはいっても自習室が欲しい
オンライン自習室という発想
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