全体について
大問1、2は必答、3、4、5から2問選択して解く問題であった。
大問1について
(1)三角関数の合成、加法定理
形式はセンター試験に似ており、素直に代入していけば解ける問題が多かった。
(2)指数・対数関数
一部会話文が入るが、読み解く必要はなく、ヒントになっているので解きやすかったと思われる。
大問2について
微分積分の問題、計算量は従来よりも少なく、誘導も単純であった。前半で解いたものを後半でいかせることに気付けば時間短縮になっただろう。
大問3について
確率分布について知識を問うものも見られた。これまで雑な扱いを受けてきた分野であるが、今後データサイエンス等の学習が必須になると予想されるので、問題順を上げてきたのだろうか。読む文量が多く、データや資料を正確に扱えるかどうかが問われている。
大問4について
複雑な漸化式の問題ではあったが、誘導が丁寧であり、センター試験よりも簡単に感じた人もいたであろう。論理より計算処理力が必要な問題であった。
大問5について
ベクトルの問題。正十二面体で空間ベクトルかと思いきや、その手の計算は少なく、平面ベクトルとして考えて誘導にのればできたであろう。センター試験に比べると、問題文の量が多く、前半で時間を使ってしまうと解き終わらないということがあったかもしれない。
まとめ
センター試験と比べると計算量は減った。1Aと違い会話形式などは少なく、誘導にうまくのればできるものが多かった。文量はやや多かったが、難易度としては易化したと言える。
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